■お食い初めって何?
生後100日頃に行われるお食い初めは、平安時代からある赤ちゃんのための儀式の1つです。
一汁三菜を赤ちゃんに食べるマネをさせることで、一生食べ物に困らないことや、健康に長生きすることを願います。
また、お食い初めはちょうど乳歯が生え始める頃なので、丈夫な歯が生えるようにという意味も込められています。
決まりごとが多いように感じるお食い初めですが、かわいい赤ちゃんの健やかな成長を祈って、しっかりと行いましょう。
■お食い初めには、鯛が必要なの?
お食い初めの一汁三菜は、赤飯、お吸い物、煮物、香の物、そして、主菜は豪華な尾頭付きの鯛が良いとされています。鯛は普段食べない高級魚として昔から親しまれており、お祝いの場に良いものとされているからです。
かつ、尾頭付きは神様への献供品としても用意されるように、縁起の良い祝いものとされています。頭から尾まで揃っていることから、「人生を全うし長生きする」というような、お食い初めにふさわしい意味もあるそうです。
したがって尾頭付きの鯛は、赤ちゃんの幸せを願うお食い初めにぴったりの食材なんです!
■鯛選びの注意点を要チェック!
大切な赤ちゃんのため、鯛はお食い初めにふさわしい立派なものを用意したいところ。そこでいくつか注意点があります。
まず、尾頭付きのものを準備すること。お食い初めで赤ちゃんのこれからの元気を願い、長寿の意味が込められた尾頭付きを買い付けましょう。
次に、鯛はなるべく天然物を準備すること。お食い初めのような祝い事には、養殖物より身が引き締まり色も鮮やかな天鯛が好まれます。
しかし尾頭付きの天鯛は、一般的なスーパーでは時期によって在庫がない場合があるので、事前に電話などで予約すると良いかもしれません。
■お食い初めで用意する鯛の値段は?
普段の食卓には並ばない尾頭付きの天然鯛は、お食い初めで初めて買うという方も多いのではないでしょうか。
尾頭付きの天然鯛は一般的に、小さいもので1500〜2000円、大きいもので5000〜8000円ほどが相場。養殖のものだとそれよりも安く、大きいものでも3000円ほどで手に入ります。
しかし、旬の時期かどうかや天候、お正月やお盆などの行事があるかどうかによって、価格が左右するので注意が必要です。
■お食い初めの鯛の調理方法
①下処理
あまり知られていない、お食い初めの鯛の調理方法。当日にバタバタしないよう、あらかじめチェックしておきたいところです。
まず初めに、鯛の下処理について。鱗を取り除き、飾り付けのときに頭を左に置くので、その反対側から切れ込みを入れます。そして内臓を流水で綺麗に取り除きましょう。
これはお店でやってもらえる場合もあるので、買う際に確認してみてください。
②焼き方
お食い初めで準備する尾頭付きの鯛は崩れやすく、慣れない方だと焼くのが難しい場合もあります。
形崩れや焦げを防ぐために、鯛に塩をまぶします。全体的にまぶしたあと、特に崩れやすい尾びれ・背びれ・腹びれに多めに刷り込みましょう。
そして、200度のオーブンで30分ほどかけてゆっくり焼いていきます。縮んでしまう場合もあるので、表面に穴を開けておくと綺麗に焼けるでしょう。
また、火を通しやすくするために焼き魚に切れ込みを入れる場合もありますが、お食い初めのお祝いの際には、避けるのが無難です。
■お食い初めの鯛の飾り方とは?
鯛の盛り付け方も、お食い初めの時は華やかに仕上げましょう。
まず盛り付ける器は、メインにふさわしい大皿がおすすめ。もし用意できない場合は、漆塗りや木製のお盆、または竹ざるなどでも代用できます。
また、敷き紙にもこだわると、お食い初めらしい華やかさが。特に、赤で縁取りされた紅白紙は、お祝いムードばっちり。紅白紙がない場合は、天ぷら用の敷き紙を手前の長い辺を右下がりにして使うと良いでしょう。
そして最後に鯛のし、もしくは、ご祝儀袋の水引や飾り紐を添えると、よりお食い初めの雰囲気が出るでしょう。
■代用するなら「お食い初めセット」がおすすめ
産後100日程度のママの中には、慣れない育児でヘトヘトで、鯛を買って調理する余裕がない方もいるかと思います。そこでおすすめなのが、仕出し屋や通販のお食い初めセット。
仕出し屋や通販では、尾頭付きの鯛が塩焼きの状態で送られてくるものもたくさん。中には歯固めの石をはじめとした、儀式に必要なものが丸々セットになったお食い初めセットもあります。面倒な鯛だけ通販で購入し、お吸い物や香の物はスーパーで買い足すのも楽かもしれません。
心に余裕なくお食い初めを迎えるよりも、一工夫して心からお祝いできると良いですね。
■万全の準備の上、家族で幸せな時間を!
今回はお食い初めの意味から、鯛の具体的な調理方法まで、お食い初めの準備の際に知っておきたいことをご紹介しました。
愛おしい赤ちゃんの、せっかくの祝い事。バタバタして当日を迎えることがないよう、十分に準備して臨んでくださいね。
またお食い初めは、赤ちゃんのために家族が揃うチャンス。そんなせっかくの機会にラブグラフで、家族の幸せな笑顔を写真で残してみませんか。
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