お食い初めのセットとは? 内容や購入方法について解説

2019.04.23更新

赤ちゃんの健康を願うとともに成長を祝うために行われる行事が、お食い初めです。百日祝いとも呼ばれます。神社へ参拝する行事とは異なり、食器を揃えたり特別な料理を作ったりと家で準備するものが多い行事です。今回は、そんなお食い初めのセットについて解説します。

お食い初めのセットとは? 内容や購入方法について解説

■お食い初めとは?

平安時代から続くお食い初めは、赤ちゃんの成長を祝うと同時に、一生食べ物に困らないようにという願いを込めて、お料理を食べる真似をさせる儀式です。

●お食い初めの日取り

多くの赤ちゃんに歯が生え始める生後100日を目安に行います。100日ぴったりである必要はないので、親戚みんなが集まれる日や家族がゆっくりと時間を取れる日がベストなタイミングです。

●お食い初めお料理の内容

鯛、お赤飯、お吸い物、煮物、お漬物が基本のメニューです。お節句やお正月に食べるお料理のように、それぞれのお料理に縁起の良い食材を使ったメニューを食べます。特にこれでないといけないといった決まりはなく、好みやアレルギー、家庭の習慣によって柔軟に変化をつけても問題ありません。

■お食い初めの食器の並べ方

お食い初めの食器は本膳料理同様に 「一汁三菜」の作法にもとづいて、5つのお皿を盛り付けます。

・親碗(おやわん)
左側手前に置くご飯用の器です。

・汁椀(しるわん)
右側手前に置く、お吸い物用の器です。

・椀(ひらわん)
左側奥に置く、お魚用の器です。ほかに主菜がある場合も、椀に盛りつけます。

・つぼ椀(つぼわん)
右側奥に置く、お漬物など冷たいおかず用の器です。ほかにもお刺身などの冷たいまま配膳されるおかずがある場合にも、つぼ椀に盛りつけます。

・腰高(こしだか)
上記4つの器の中央に配置します。歯固めを置く場所ですが、梅干しなどの軽いおかずもある場合にはここに一緒に盛りつけます。

■お食い初めのセット

お食い初めのセットとは? 内容や購入方法について解説  1番目の写真
お食い初めではお皿に加えてお料理も準備しなければならないため、同時にやらなければならないことがたくさんあります。それに加えて普段の育児もあるため、全てを各家庭で用意するのが難しいということも少なくありません。そんなときには、業者さんに頼んでセットを注文するのがおすすめです。
それぞれ店舗購入と宅配があるので、事情によって都合のいい方を選ぶことができます。

●お料理セット

鯛、お赤飯、お吸い物、煮物、お漬物など一汁三菜にならったお料理セットです。お料理を食器に盛り付けるのを前提としているので、食器は各自で準備する必要があります。
お料理の全てを手作りで用意するのはとても大変です。セットで購入しなくても、お惣菜などをうまく取り入れながら御膳を作ると、準備の負担が減を減らすことができます。

●食器のみセット

意外と大変なのが食器の準備です。素材や大きさにこだわると専門店へ行かないと手に入らないことも多いため、時間もかかります。
そんな食器をセットで買うことができれば、見慣れない祝い箸などを買う心配がなくなるなどの大きなメリットがあります。

●食器つきお料理セット

全て揃っているセットです。準備にかかるはずだった時間を、一家団欒のときを楽しむための時間に充てることができます。多くの場合、歯固めの石も付いてくるので、石の調達も必要ありません。

●レンタルも

レンタルで食器を貸し出している業者さんもいます。お食い初めの食器は伝統に習うと特別な仕様のものが多く、サイズも小さいため、お食い初めでしか使えないことが多いです。ずっと使わないものを保管しておけば場所を取ってしまいますし、一度のためだけに食器を買うのはコストパフォーマンスも高いとは言えません。
レンタルというと響きが現代的で伝統的な要素が失われてしまうんじゃないかと心配する方もいますが、物の貸し借りは昔からよく行われていたことです。

■負担を減らせば心に余裕も

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日本人の親は、自分で何もかもすることが正しい育児のあり方だと思っていることが多いですが、実際一番重要なのは、バランスです。

忙しい育児の合間を縫って進めなくてはならないお食い初めの準備は、想像以上に大変です。みんなが心に余裕を持って一生に一度のイベントを楽しむためには、ときには誰かに頼ることも大切になってきます。

このことを準備をする人が心得ておくのはもちろん、周りの人もサポートできるように気を配っておくようにすると、より一層心に残るお食い初めとなりますよ。

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