■お食い初めとは?
お食い初めとは、平安時代から続く日本の伝統儀式の一つです。赤ちゃんの成長を祝うと同時に、一生食べ物に困らないようにという願いを込めて、お料理を食べる真似をさせます。
●お食い初めの日取り
多くの赤ちゃんに歯が生え始める生後100日を目安に行います。100日ぴったりである必要はないので、親戚みんなが集まれる日や家族がゆっくりと時間を取れる日がベストなタイミングです。
お食い初めと同時に、丈夫で健康な歯になるようにという願いを込めて石を使った「歯固め」と呼ばれる儀式も行うことが多いです。
石はお宮参りの際に神社から授かるか、境内や河原から拾ってきたり、ショップで購入することができます。拾ってくる場合は、煮沸消毒をしてから使いましょう。
●お料理の内容
鯛、お赤飯、お吸い物、煮物、お漬物が基本のメニューです。お正月に食べるおせちのように、それぞれのお料理に縁起のあるものとして伝統的に食べられているメニューですが、好みやアレルギー、家庭の習慣によって柔軟に変化をつけても大丈夫です。
■お食い初めに使う食器の素材
祝いお膳と呼ばれる、お食い初めのためだけ作られた特別な仕様の食器があります。もっとも伝統的なスタイルでは、床に直接置くお膳もセットで用意します。お膳は男女で高さが異なり、男の子の方があぐらをかくことを想定して作られているため低めで、女の子は正座をして座ることを想定して作られているため高めになっています。
●漆器
正式なスタイルでは漆器を使用します。こちらも男女で仕様が異なっており、男の子の漆器は器の内側・外側の両面が赤く塗られている一方で、女の子は内側のみが赤、外側は黒く塗られています。
●木
ナチュラルで優しい印象を与える木製の食器です。お食い初め用のものは洗練された形のものが多いので、その他の用途にも使うことができます。また、色が付いていない場合は子供の性別を問わずに兼用することができるので、見た目が自然なだけでなく経済的という一面も持っています。
●陶器
重みのある和風の陶器を使ったお食い初めは、いい緊張感が生まれます。可愛らしい絵柄がついたものなどもあるので、お食い初めで使ったあとは子どもの陶器入門用の食器にするのもおすすめです。
●離乳食で使っているもの
普段離乳食を与えるために使っている食器でも大丈夫です。使い慣れた食器に心のこもったお料理を盛りつければ、それだけで立派なお食い初めの意味を果たします。大切な儀式でも使うことで、食器への思い入れもより一層強くなりますね。
■お食い初めの食器を買う場所
お食い初めの食器を特別に用意したいけど、あまり日常で見かけるものではないのでからどこで買えばいいのかわからないという方も多いと思います。こちらでは購入することができる場所の例をご紹介します。
●子供用品店
子供用品を扱うショップでは正式なお食い初めを執り行うことができるよう、伝統的なデザインの食器を置いているところも多いです。
●食器屋さん
カトラリーを扱う町の食器屋さんや、ホームセンターの食器売り場に置いてあることがあります。売り場に見当たらない場合は取り寄せてもらえることもあるので、直接問い合わせてみてください。
●100均
今やなんでも揃う100円ショップは、器の種類も豊富です。お食い初め用の食器がセットで売られていない場合は、それぞれのお料理に合いそうな食器を組み合わせるのも一つの方法です。
●レンタル
儀式で使うアイテムを貸し出すサービスを行なっている会社で、お食い初めの食器を扱っていることもあります。ショップに欲しいものがなかった場合や、使ったあとの保管スペースに困るという方にもおすすめです。
■お食い初めの食器の並べ方
お食い初めの食器は、和食作法の本膳料理同様に 「一汁三菜」の作法にもとづいて盛り付けます。準備する基本的な食器は全部で5種類です。
・親碗(おやわん)
左側手前に置くご飯用の器です。
・汁椀(しるわん)
右側手前に置く、お吸い物用の器です。
・椀(ひらわん)
左側奥に置く、お魚用の器です。ほかに主菜がある場合も、椀に盛りつけます。
・つぼ椀(つぼわん)
右側奥に置く、お漬物など冷たいおかず用の器です。ほかにもお刺身などの冷たいまま配膳されるおかずがある場合にも、つぼ椀に盛りつけます。
・腰高(こしだか)
上記4つの器の中央に配置します。歯固めを置く場所ですが、梅干しなどの軽いおかずもある場合にはここに一緒に盛りつけます。
■伝統的な作法よりもお祝いする気持ちが大切
お食い初めは伝統的な儀式と考えると少しかしこまって緊張してしまいますが、ここでは生後100日という節目に家族で赤ちゃんの成長を祝い、これからの健康を願うことに意味があります。細かく定められた正式な作法にとらわれることなく、あたたかい気持ちで行うのがもっとも理想的な形です。
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