■男の子と女の子それぞれの願いを込めて「お宮参り」着物の選び方
お宮参りの着物は男の子と女の子で柄や色が異なり、それぞれに込められた意味や願いがあります。着物を購入するにしても、レンタルするにしても、たくさんの種類があるの中から選ぶのは大変ですよね。生まれてきた赤ちゃんがどんな子に育ってほしいか、想いを巡らせながら選んでみましょう!
●男の子の着物
男の子のお宮参りの着物は、黒や紺、緑などの深く濃い色が一般的です。柄については、モチーフそれぞれに意味があります。
人気のある「鷹」は、その鋭い眼と立派な爪から先を見通す力、本質を見極める力を持ち、幸運をしっかりと掴めるようにとの願いが込められています。
同じく人気のある「兜」は、頭を守ることから災厄や邪気から身を守り健やかに成長するように、また絢爛豪華な兜柄を描くことで出世と大成を願う意味があります。
他にも、縁起物である宝船や熨斗など様々な柄がありますが、男の子は凛々しく勇ましい人に育つようにと願いが込められている着物が多いようです。
●女の子の着物
女の子のお宮参りの着物は、赤やピンク、黄色など明るく華やかな色が一般的です。
柄については、メインで使われることの多い「鞠」は、貴族の遊びである蹴鞠から高貴さ、品の良さを表し、またその形状から丸々と可愛らしい子に育つようにとの願いが込められています。
花模様も様々ありますが、年度始まりである春に咲く「桜」は縁起の良い始まりを意味し、寒さを耐え忍んで花を咲かせる「梅」は忍耐や節操を意味します。
他にも、鈴や花車など、こちらも色とりどりの柄がありますが、女の子は気品ある美しい人に育つようにと願いが込められている着物が多いようです。
■準備をして簡単かつ綺麗に「お宮参り」正しい着物の着せ方
赤ちゃんの為に素敵な着物を選んだからには、その柄が綺麗に映えるよう正しい着せ方を知りたいですよね。生後間もない外出となるお宮参りは、お母さんにとっても不慣れなことが多く不安があるかと思います。当日に焦ってしまわないように、しっかりと準備しておきましょう!
●着物を着せる前に下準備をしよう
まず、着物を羽織る前の赤ちゃんの服装についてですが、こちらは明確な決まりはありません。ベビードレスや、普段使いのロンパースでも大丈夫です。その日の気候や赤ちゃんの体調に合わせて、慣れているものを選んで着せておきましょう。
続いて、着物の準備です。お宮参りで使う着物は、同じ形をした襦袢(下着)を着物の内側に重ねてから羽織ります。着物と襦袢についている紐を左右で二本ずつまとめて、それぞれの袖口に通しておきます。紐を通した後、シワにならないように簡単に畳んで風呂敷などで包んで持ち運べるようにしておきましょう。
こうして神社へ出発する前に、ある程度お家で準備をしておくとスムーズにお宮参りをとり行うことができます。
●着物の正しい着せ方とベストなタイミング
お宮参りの着物は、神社に到着して手水を済ませた後、祈祷の直前に着せるとよいでしょう。
まず、着物の袖口部分を両手でピンと引っ張って持ち、シワがつかないように広げます。続いて、紐の部分にお守りや他の小物類を通してから、赤ちゃんを抱く人の肩に着物をかけます。赤ちゃんの顔が見える位置が決まったら、赤ちゃんを抱く人の背中部分で紐を蝶結びします。
家や移動中ではなく、神社に到着してから着せること、一度綺麗に広げてから羽織ることで、汚れやシワがつくことなく着物の柄がしっかりと見える美しい着こなしになります。
●着物以外には何が必要?「お宮参り」に添えられる小物類
地域によっては、お宮参りの着物にお守り以外にも様々な小物をつけます。関西では、一生お金に困らないようにと願いを込めて、「紐銭」と呼ばれる祝儀袋をつけます。他にも、子犬のように元気に育つようにとの願いが込められた「犬張り子」や、悪霊をはらう力を持つとされている「でんでん太鼓」など、先述した着物の柄と同じように、赤ちゃんへの願いが込められた小物が多くあります。
これらは必ずしもつけなければならないという訳ではありませんが、通販などでも手軽に購入ができるので、赤ちゃんの成長を祈ってつけてみるのもよいでしょう。
■一度きりの「お宮参り」赤ちゃんも着物も綺麗な写真で残そう!
綺麗に着せたお宮参りの着物姿は、やはり綺麗な写真で残したいですよね。ラブグラフでは、全国各地でお宮参りの出張撮影サービスを行なっています!
せっかく家族みんなが集まるお祝いの席で、誰かがカメラマンになって欠けてしまうよりも、プロのカメラマンに撮影を任せることで、お宮参りの雰囲気を鮮明に写真へおさめることができます。
また、着物の色や柄をしっかりと映えさせる為には、写真の加工(レタッチ)がとても重要です。ラブグラフでは撮影だけではなく、レタッチまでをカメラマンが受け持ち、綺麗に仕上げたデータを納品します。
ここまで掲載した写真以外にも、ラブグラフのギャラリーで多数のお宮参り写真を見ることができます。ぜひご参考ください。