こんにちは。ラブグラフでライターをしている卯岡(うおか)です。突然ですが、みなさんは結婚式にどのくらい憧れを抱いていますか?
私ごとになってしまいますが、7年ほど前夫と入籍したとき、お金もかかるし日取りや招待の準備に時間が必要だから、とすぐに結婚式を挙げませんでした。
その後、両親からのすすめもあって「入籍して1年後に挙式」という形を取りましたが、同じように、資金や時間に余裕がなかったり、そもそも結婚式に興味がないというカップルさんもいるのではないでしょうか‥?
そういった結婚式をしない・できないと考えている方の選択肢のひとつして選ばれる、"フォトウェディング"を知っていますか?
今回は、ラブグラフで写真だけの結婚式・"フォトウェディング"を行ったChikaさん、Yosukeさんに2人の出会いから、式を挙げなかった理由、フォトウェディングの当日の撮影裏側までを伺うことができました。
すべてのプレ花嫁さんの選択肢が、どうか広がりますように。
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―こんにちは。今日はよろしくお願いします。おふたりのフォトウェディングについてたくさん聞かせてください。まずはおふたりの出会いから教えていただけますか?
Chikaさん:誰に話しても驚かれるのですが、競馬場での偶然の出会いです。彼は競馬関係の仕事に就くほど競馬が好きで、この日も競馬場に遊びに来たところに、わたしもちょうど友人と遊びに行っていたんです。そこで意気投合してしました。
よくライブ会場やスポーツ観戦をしていて、周囲の人と仲良くなるのと同じようなノリですね。そのあと、「一緒に競馬に行きませんか?」という話になってその後も会うようになりました。
―競馬場が出会いの場なんて…!そこからどのくらいで、交際されるようになったんですか?
Chikaさん:ちょうどその1か月後くらいだったかな…わたしから告白しました。2人でよく遊ぶようになったのに、彼が煮え切らないというか「私たち付き合ってるの…?」っていうもどかしさに耐えきれなくて。
Yosukeさん:いや僕の方が年下なので、彼氏としては相手にされないだろうと思っていたんです…。
―そこから、1年後には結婚する話が出てラブグラフで撮影されていますよね。ご結婚は何がきっかけでしたか?
Yosukeさん:僕が仕事で北海道に行くことになったことです。
Chikaさん:引っ越すことが決まったので、結婚してついていくことにしました。
―そうなのですね。引っ越しは急な話だったんですか?
Chikaさん:いいえ。実は、付き合い始めてから10日ほどで、彼は就職のために北海道にある養成所のようなところで全寮制の生活を送ることが決まったんです。そのときから、「いずれは北海道で働こうと思っている」と聞いていました。
―付き合って10日で遠距離になることが発覚するなんて、つらいですね…。
Chikaさん:そうなんです…。でも、彼が日記のように毎日を記した手紙を1週間に1回程度投函してくれていて。メールだけじゃない、手書きの手紙のやり取りがあったので乗り越えられました。
―そのころからご結婚については考えていたんですね。
Chikaさん:そうですね。なんとなくぼんやりと「ああ、この人とたぶん結婚するんだろうなあ」と感じていました。ふたりでいる将来が想像できたんですよね。
Yosukeさん:僕もです。
Chikaさん:「北海道に住むことになったら一緒に来てくれる?」と聞かれて、今思えばちゃんとプロポーズされていない気がしますが…そんな流れでした。
■フォトウェディングへの思い
―結婚式はもともと考えていなかったんですか?
Chikaさん:考えていなかったです。やっぱり結婚式ってお金がすごくかかるから”そのたった1日に何百万円も使うよりも、旅行とかちょっといい家電に使いたい“と思っていたんですよね。それに、結婚式って準備に時間がかかるので、準備時間の都合もあって、「あとでしたくなるかもしれないけれど、今はとりあえずしなくていい」って話していました。
―それで、フォトウェディングにされたんですね。
Chikaさん:そうです。結婚式は何年後かになってもいいと思っているんですけど、「結婚当初のわたしたち」を残しておきたかったんです。フォトアルバムも作りたいなあと思っていたので写真は絶対撮ると決めていました。
―ラブグラフはご存じだったんですか?
Chikaさん:知っていました!Lovegraphのツイートが流れてきたのがきっかけだったかな…? 彼と付き合っている当時から「こんなのあるんだね」って見ていたんです。そうやって写真見ていく中で、カメラマンの『えーちん』さんの写真が素敵だなあと感じて、「いつか撮影してもらいたい」って思っていたんです。
■「写真で結婚式を挙げたい」
#念願のシャボン玉を使った撮影
Chikaさん:わたしの中で、「写真で結婚式を挙げたい」っていうイメージがあって撮ってほしいカットがいっぱいあったんです。それをを叶えてくれるサービスはラブグラフくらいでした。
―実際にどんなやり取りをして撮影に臨まれたのか、教えてください。
Chikaさん:当日までにはかなりえーちんさんとやり取りをしていました。スクロールしきれないくらいの長文LINEのやり取りとか…!わたしは「口紅を塗っているところを撮ってほしい」「彼にケーキを食べさせているところを撮ってほしい」「シャボン玉を使いたい」といった希望を伝えました。そこに、えーちんさんが「じゃあ、こんなのどうですか?」「物語性があるものを撮りたいですね」とアイディアをたくさん出してくれました。
場所もえーちんさんにお任せしました。「緑をバックにドレスが映える写真を撮りたい」とイメージを伝えただけです。
―ドレスやヘアメイクはどうされましたか?
Chikaさん:ドレスは2着着たのですが、ミニドレスは手元にあった頂き物で、ロングドレスはネットオークションサイトで、6,000円程度で購入しました。メイクは自分で、ヘアは祇園の美容室でやってもらいました。
■「当日はバタバタ。でも、いい思い出です」
#偶然に風が吹いて撮れた奇跡の一枚
Chikaさん:撮影当日は、実は移動がすごく大変だったんです。京都の祇園から大阪の鶴見緑地に行って、最後は海の近くまで行きました。海辺の写真は夕焼けのタイミングを逃したくなかったので、ドレスのまま猛ダッシュしました!
―すごい、この素敵な写真の裏にドタバタ劇があったのですね…!
Chikaさん:撮影も本当奇跡的でした。シルエット写真で光が必要なのに、曇ってしまっていたんでず。ギリギリまで待っていたら、最後の最後で日が差してきました。それに、ベールをたなびかせるために必要な風も、ギリギリまで吹かなくて。最初は母に持ってもらって手を放して撮影してみるなど試行錯誤していたんですけど、これもギリギリで風が吹いてきたんですよね。
―ロマンチックな裏話ですね。実際にケーキや化粧をしているシーンもイメージ通りに撮られましたか?
Chikaさん:はい。ケーキは母にコンビニでショートケーキを買ってきてもらって、用意してきた大きなスプーンに丸ごと載せて食べさせるところを撮ってもらいました。意外と雰囲気出るんです!メイクシーンは京都に来てもらったときに美容室で撮影してもらいました。
Chikaさん:本当にやりたいことが多すぎて、2日間に分けて撮影していたのに、朝から日が暮れるまでかかりました。追加追加で、全部で80枚以上くらい購入することにしました。撮影自体はもっと多くの枚数だったと思います。
―Yosukeさんも自然体で笑っているのが印象的ですよね。男性はカメラ慣れしていない人も多いかと思うんですけれど、素敵な笑顔ですよね。
Chikaさん:フォトウェディング自体には賛成してくれていたんですけど、当日が近くなると「恥ずかしい」と緊張する様子も見せていました。でも、当日えーちんさんと顔を合わせたあとは普通でしたね。話している風景を切り取って下さるので、こういう自然な姿が撮れたんだと思います。「いいですねー!」と声をかけ続けてくれるので、笑顔になれたですよね。
■「あの時、フォトウェディングをしてよかった。」
―フォトウェディングを選ばれたこと、今はどうお考えですか?
Chikaさん:記念日が3月だったこと、緑をバックに撮りたかったということ、6月には引っ越しが決まっていたのでそれまでの間というタイミング、この3点をクリアして「そのときの姿」を残すにはフォトウェディングがわたしたちにとってベストでした。
コスト面でも挙式よりも抑えられるし、そのあと自分で気に入ったアルバムにもできます。いつか「やっぱり式をやりたいね」という話になっても、夫婦のスタートはこの写真だと思います。
―今後、たとえばマタニティであったり、お宮参りであったり、家族としての歴史を残していくこともできますしね。
Chikaさん:そうなんですよね!実は、こちらに引っ越してきてからネコを3匹飼いだしたんです。今度はこのネコたちと家族写真を撮ってもらいたいなあと思っています。
―ウェディングのお写真とは違った雰囲気になりそうですね。ぜひ家族写真でまた、素敵な笑顔を見せてください。ありがとうございました!
■インタビューを終えて
当初、「恥ずかしいから」とChikaさんにインタビューを任せていたYosukeさん。それでも、Chikaさんの猛プッシュを受けてお話を聞かせてくださいました。
おふたりのやり取りを聞いているだけでも微笑ましい雰囲気が伝わってきて、ほっこりしました…!
挙式のスタイルは本人たち次第。それでも、写真として"当時の2人をカタチに残すこと”は何より大切なのかもしれません。