■華やかさだけじゃない!コサージュに込められた素敵な気持ち
卒園式だけではなく、入学式や結婚式などお祝いの席で身につけることが多い「コサージュ」。胸元に添えることで一気に華やかな印象になりますよね。コサージュにはアクセサリーとしてだけではなく、お祝いの席にふさわしい大切な意味が込められています。
コサージュの語源はフランス語の「Bouquet de corsage(胸元の花束)」で、「Corsage」は女性服の胴部分や身ごろを指す言葉です。フランスでは古くから貴婦人たちが自身の胸元に花を着飾ることで、お祝いの席を華やかに演出するだけではなく、「あなたを祝福します」という相手へのお祝いの気持ちと、おもてなしの心を示していたそうです。
どこか古臭いイメージがあったり、形式的な装飾に思えるコサージュですが、立派な成長と新たな門出を祝う卒園式でも、子どもたちへの祝福を込めた大切な役割を担っていると言えます。
■卒園式にふさわしいコサージュの種類と正しい付け方
コサージュには、素材やかたちなど様々な種類があります。お祝いの席とはいえ、厳粛な雰囲気の中で行われる卒園式にはどんな種類のコサージュが合うのか、正しいコサージュの付け方や位置と合わせて詳しくご紹介します!
●生花のコサージュ
年に何度も使うものでもないし、卒園式という特別な日には特別な装いをしたいという方には生花のコサージュがおすすめです。造花や異素材にはない、生花だからこその色鮮やかさや華やかさ、そしてフレッシュな香りを楽しむこともできます。
また、自分の好みで花を組み合わせることができるので、人とかぶってしまうこともありません。その時の季節の花や、子どもへ贈りたい花言葉で選んでみるのも、より特別感が増して記憶に残る卒園式となるでしょう。
●造花のコサージュ
卒園式以外のお祝いの席でも使うことができるのは造花のコサージュです。布やレース、リボンなど様々な素材で作られており、種類や色のバリエーションも豊富なため、フォーマルな卒園式の装いと統一感が出しやすいです。
また、生花のコサージュに比べて、造花のコサージュは傷みにくく、取り扱いしやすいので、卒園式の最後まできっちりと整った装いを保つことができます。
●コサージュの正しい付け方
コサージュは右側・左側どちらにつけてもマナー的な問題はありませんが、一般的には人の視線が向きやすい左胸につけます。高さは胸元よりもやや高め、鎖骨のあたりにつけるとスタイル良くすっきりした印象になります。
位置や向きが決まったら、ピンで服の布地を多めにすくってしっかりととめましょう。それでもグラついてしまう場合は、服の裏側に当て布をして厚みを持たせてからピンどめすると安定します。
■フォーマルな卒園式の装いに合うコサージュの色の組み合わせ
コサージュを選ぶ時に一番悩むのは、服装との色の組み合わせですよね。卒園式では、黒やグレー、紺などシックな色の服が多いので、コサージュもはっきりとした色味よりも落ち着いたトーンのものが好まれます。白やベージュはどの色とも馴染みやすく清楚な印象になり、ピンクやレモンイエローなど淡いパステルカラーは卒園式の時期に合った春らしい明るい印象になります。
コサージュは顔まわりにも近いので、ご自身の肌色やその日のメイクと合わせてみることも大事です。卒園式当日までに、組み合わせを試しておくとよいでしょう。
■自分らしいコサージュを見つけよう!様々な購入方法とその特色
コサージュはデパートや通販サイトだけではなく、最近ではフリマアプリでも購入が可能で人気があります。素材感や服装との組み合わせをきちんと確かめたい、という場合は実際にお店に足を運んで、店員のアドバイスをもらいながら選ぶことをおすすめします。通販サイトでは豊富な種類の中から口コミなどを参考に自分の予算に合ったもの手軽に選ぶことができます。他の人とかぶらない個性的なものが欲しい!という方にはフリマアプリで手作りのコサージュを探してみることをおすすめします。
どの購入方法も、卒園式・卒業式のシーズンには品薄になることが多いので、余裕をもって準備をしておきましょう。
■たくさんの祝福と笑顔があふれる素敵な卒園式を迎えよう
卒園式の主役はもちろん子どもたちですが、無事にその日を迎えられるのはお母さんたちの日々の頑張りや支えがあってこそです。
コサージュは何気ない装いのひとつではありますが、子どもたちや先生方だけではなく、ともに歩み成長をしてきたお母さん自身へ「おめでとう」と「ありがとう」の気持ちを込めて選んでみてはいかがでしょうか。