こんにちは!
Lovegraphにて関西担当カメラマンをさせて頂いております、「りー」と申します。
現在、平日はwebディレクターとして働きながら土日祝にLovegrapherとして活動しています。
色んな強みや個性を持ったカメラマンが在籍している中で、僕は
・ゲストの皆さまだけの世界
・カメラマンの存在を感じさせない写真
・いつか見返したとき、「優しい」気持ちになれるような一枚
を残すことを心がけ、今日に至るまで約100組の撮影に携わらさせていただきました。(ラブグラフではお客様のことをゲストと呼びます。)
僕がカメラを始めたきっかけやLovegraphとの出会い、”Lovegraph”というアトラクションをより楽しんでもらうために考えていることを、簡単ではありますがご紹介させていただきます。
■カメラをはじめたきっかけは『よさこい』
Lovegraphとして活動している中でよくゲストの皆さまや知人から
「カメラを始めて結構長いんですか?」と聞かれることがあります。
結論を先にいうと、そんなことはありません。
僕がカメラ(一眼レフ)を使いはじめたのは社会人になってからなので、まだ3年ちょっとなんです。 (2018年10月現在)
当時はLovegraphの存在は知らず、風景や大学時代の友人や先輩後輩たちを趣味で撮る程度でした。そこから写真を学び、2016年12月にLovegrapherとしての活動をはじめました。
前書きが長くなりましたが、ここからは僕が写真を撮るようになった経緯をお話しします。
大学時代、僕はサークルで「よさこい」という踊りをしていました。
よさこいは「鳴子」という鳴り物を用いた高知県発祥の踊り文化で、北海道や名古屋・関西・九州と全国各地でその地域の特色や文化を混ぜ込みつつ、オリジナリティ溢れる作品が毎年生まれています。
それまで「よさこい」なんて見たことも聞いたこともなかった僕ですが、大学の新歓をきっかけによさこいの世界に夢中でした。よさこいを通して本来知り合うはずもなかった他大学の方々と交流したり、時には一緒に踊ったりすることも活動を続けてきた理由の一つですが、僕にはもう一つ、大きな理由がありました。
それは『踊っている姿を、知人や見ず知らずのカメラマンが素敵な瞬間として撮ってくれること』でした。僕たちを撮っていたのは社会人の方々で、いわゆるアマチュアカメラマンと呼ばれる人たちでした。
僕だけに限らずチームのメンバー全員に共通して言えたことですが、踊っているときの真剣な眼差しや無邪気な笑顔、大声で叫んでいる瞬間を写真というカタチで残してくれること、その写真を見ることが本当に楽しみでした。
社会人となった今でも当時のメンバーと会っては写真を見返しながら「この時はこんな気持ちで踊ってたなぁ」とか「そういうばこの時〇〇だったよね!」なんて話をしています。
写真を通してそんな話が出来ることが凄く嬉しくて、自分たちだけでなく”まだ現役で踊っている人たちに同じ気持ちになってほしい”。
そう思って、カメラの知識もなかった時ですが一眼レフを購入しました。
撮った写真を渡すと「こんな表情で踊ってたんや!」「撮ってくれてありがとう!」と喜んでもらえたことが、自分の喜びにも繋がっていました。
もちろん最初は自分の好きなように撮っていましたが、そのうちに「ブレずに撮るためにはどうしたらいいんだろう」「もう少し明るく撮りたいな」といった気持ちが生まれ、独学でカメラに関する知識を学んでいくようになりました。
■Lovegraphとの出会い
写真の撮り方やレタッチ(編集)の勉強をしていく過程で「Lovegraphアカデミー」という、Lovegraphに所属するカメラマンが写真の撮り方や構図について教えてくれる機会があることを知りました。
講座がきっかけでLovegraphに興味を持ち、HPやSNSなどでラブグラフの写真を見た時、
「あ、僕は僕の写真を通して、みんなのその瞬間の”感情”をカタチにしたいんだ」
「その写真を見返した時、その人たちが笑顔になれるような一枚を撮りたいんだ」
自分の中に、ストンと答えが落ちてきた感覚がありました。
よさこいがきっかけで始めた写真でしたが、いつしか僕は、写真を通して、日々過ぎゆく時間の中で確かに存在する「楽しさ」や「幸せ」という感情をその人たちに感じて欲しい。と思っていたんだということに、ラブグラフとの出会いで気がつきました。
その気持ちをカタチにするために『Lovegraph』で写真を撮りたいと考えるようになりました。
今ではファミリー撮影も多いですが、この時のラブグラフはカップル写真がメインでした。今までカップルフォトを撮る機会がなかった僕にとって、まずは経験を積むところからでした。
ただ、僕の周りでカメラを持っていたりしっかり技術を磨いたりしている方は居なかったので、1年ほどは独学でした。
SNSで素敵な写真を見かけたら、その場所に赴いて同じ構図で撮ってみたり、色味もどうにか再現してみたり、カップルフォトに関してはLovegraphのサイトに載っている写真を参考に思考錯誤しながら撮っていました。もちろんやみくもに撮るだけではなく、カメラに対する専門的な知識や構図に関しても、Lovegraphアカデミーで実践してみたり参考書を買ったりして勉強していました。
この時、写真を快く撮らせてくれたのは、よさこいで出会った同期や先輩後輩たちでした。撮った写真を通して「見返したときに幸せな気持ちになった」「最初は恥ずかしかったけど、撮ってもらって本当によかった」という言葉をかけてくれたからこそ、迷いなくLovegrapherを目指すことができていたんだと思います。
■”Lovegraph”というアトラクション
Lovegraphで写真を撮るようになって、今年の12月で丸2年を迎えようとしています。
自分がLovegraphを知るきっかけとなった”Lovegraphアカデミー”や、新たにLovegrapherを目指している方々に撮り方や構図の指導・考え方を伝える養成講座の講師も担当しています。また、アシスタントとして参加した新人に撮影同行をしてもらい、Lovegrapherデビューを想定したアドバイスを送っています。
参加した当時は、まさか自分がこんなにも深い部分で携わることになるなんて夢にも思っていませんでしたが、どんな立場になっても「僕がなぜLovegraphで写真を撮っているのか」という質問への答えは変わっていません。
「写真を撮ってもらっただけの思い出」ではなく、「”Lovegraph”というアトラクションを楽しんだ思い出」になってほしい
僕は今、そんな願いを込めて撮影のたびにできるだけお礼の手紙を書いてお渡ししたり、その日中にゲストの皆さまにお写真をお届けできるように撮影後すぐにレタッチ(写真の編集作業)をしています。
皆さまも同じ経験をされたことがあると思いますが、ご家族や大切な人とテーマパークに遊びに行った時のことを思い出してみてください。
話しながら歩いたり、時にはベンチに座ってひと休みしたり、アトラクションに乗ったあと、もう出来上がっている写真を見て笑いあったり…一番「楽しい」と感じている時間は、遊びに行った「その日」だと思います。
僕は「その日が終わるまでがLovegraph」だと考えています。
たった数時間、写真を撮って、それでその日が終わる…というのがなんだかちょっと寂しい気がするんです。Lovegraphをご依頼して下さった背景は様々で、中には遠距離で普段会えない中での想い出を作るためだったり、夫婦としての門出を迎える前にカップルとしての時間を残したいためであったり、その日しかご両家・ご親族の皆さまが集まる時間がなかったり…本当に人それぞれです。
一番楽しかった日に、その人たちだけの素敵な瞬間をお届けしたい。
そんな気持ちが、僕の撮影における大事な気持ちの一つとして在ります。
また、撮影地がお宮だったり歴史のある観光地だったりした場合は、その場所の歴史も調べた上で撮影に臨んでいます。
ほんの少しでも話した内容が記憶に残っていれば、数ヶ月後/数年後、写真を見返したときにそれも話の種になるからだと考えているからです。
「本当にゲストの皆さまのためになっていることなのかな?」と考える瞬間もありましたが、現在、多くのゲストさまが温かいお言葉を僕に届けてくださっているおかげで、迷い無くこのスタイルで撮影に臨むことができています。いくら感謝してもしきれません。
■さいごに
僕は今Lovegraphで写真を撮るかたわら、とある先輩方が来年迎える結婚式に向け、その前撮り写真を「一年」という時間をかけ四季それぞれの情景と共にカタチにしています。
その先輩方を含め、僕がカメラの世界に興味を持つきっかけを与えてくれた方々に、Lovegraphで学んでいることを織り交ぜながら恩返しができていること、とても幸せなことだと日々感じています。
これから先、僕の考え方はまた少しだけ変わるかもしれません。でも、Lovegraphを目指したときの気持ちは今も色褪せていません。大げさに聞こえるかもしれませんが、Lovegrapherとして今日まで活動してきた全ての時間は、僕にとって無駄ではないと、胸を張って言えます。
ファインダーを通して見る方々が友人たちであっても、その日初めて出会った方々であっても、僕がその写真に込める気持ちは全く変わりません。
時間が経って見返した時に、また幸せな気持ちになってもらえる一枚
その一枚をお届けするために、これからもLovegrapherとして、僕らしく、撮影させて頂く皆さまの晴れやかな笑顔を撮り続けていきます。