突然ですが、10代のころの淡い恋を思い出してみてください。
なかなか話しかけられなかった部活の先輩、
友達だと思っていた身近な異性、隣にいると落ち着くあの人…。
つい目で追ってしまったり、何でもないような会話を交わすだけでも嬉しかったり。そんな経験が一度はありませんか?
もう叶うことはないとわかっていても、もしあの時あの想いが叶っていたら、全く違う今があると思えるのではないでしょうか。
「30年ほど前に片思いしていた彼に再会して、今その人と恋人同士です。」
そんな、耳を疑うような話をしてくれたのはakikoさん。昨年の春に彼との交際1年記念日でLovegraphで写真を残してくれていました。
akikoさんに彼との出会いからの片思い、お互いの人生を歩んで再会したお話をお聞きしました。ぜひ自身の昔の片思いと重ねてみてください。
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ー今日はよろしくお願いします。10代のころに片思いされていた彼と、再会して今お付き合いされているとお伺いしました。出会いからお聞きしてもよろしいですか?
akikoさん:よろしくお願いします。彼との出会いは私が15歳、彼が20歳の時でした。31年前ほど前になりますね。
その時はちょっとやんちゃしていて…。何のコミュニティって訳じゃないんですけど、学校の先輩や同級生、友達の友達合わせて10人くらいでよく集まっていました。
その中にいたのが彼です。グループみんなでよく夜に集まっては車を走らせて、いろんなところに行っていました。
ーお友達グループだったのですね。その時、片思いされていたのですか?
akikoさん:そうなんです。
どこが好きかって聞かれたら、うまく言えないんですけど…。
おもしろくてちょっと変わり者で、気になる存在でした。
ー10代ならではの恋愛ですよね。その気持ちすごくわかります。
akikoさん:でも当時彼には20代の彼女がいました。ちらっと見かけたことがあったんですが、大人の女性って感じで、美人で…。私と正反対ともいえるような人だったと思います。
ーということは、彼への好意は伝えられませんでしたか?
akikoさん:言葉にはできなかったけれど、なんとなく伝わっていたんじゃないかなと思います。
大勢のグループの中で2人きりになれるタイミングなんてなかったから、ちょっとした会話をかわすだけでも嬉しかった覚えがあります。
その頃10代で恋愛経験もあまりないし、私自身グイグイいけるタイプじゃなかったので、心の中でずっと想っていました。でもその時の記憶って不思議なもので、なんとなく彼が口ずさんでいた歌とか何でもないような会話まで覚えています。
だけど、だんだんとそのグループで集まることが減っていってしまって。
彼に会える機会も自然となくなりました。
ーそんな…!連絡先は知らなかったんですか?
akikoさん:その当時って、携帯電話持っている人のほうが少ないくらいだったんですよ。私自身持ってなかったしその時代に「連絡先聞く」って発想がなかったです。
住んでいる地域は何となく知っていたから「この辺りに行けば会えるんじゃないか」とかそんな思いはありましたけど…。(笑)
ー彼のことはもう思い出になってしまったんですね。
akikoさん:はい、それから彼がどうしていたのかは知りませんし、
私は別の男性と結婚して子どもも授かりました。もうその人とは離婚していて、今は独身なんですけどね。
でも、10代のころの恋愛ってなんであんなに繊細に覚えているんだろう…?と不思議なくらい彼のことはぼんやりずっと想っていました。もう会えなくても、私の中の王子様は彼だけでした。
■30年越し、運命の再会をして
ーその後再会されたきっかけは何だったのでしょうか?
akikoさん:Facebookなんです。共通の知人が多いからか「知り合いかも?」のところに出て来たような覚えがあります。
ーすごい奇跡ですね‥!それはいつのお話ですか?
akikoさん:私が43歳の時だったかな、2年ほど前だったと思います。それで、メッセージで「元気?」みたいな軽くやりとりをしたんですよね。私はもうその頃夫とは離婚していて、子どもも4人いたから恋愛なんて全然考えていない”母”でした。
だけどその後、たまたま女友達と私2人で会っていたときに彼の話になったんです。友達は私が彼のことを昔好きだったことを知っていたので「今から呼ぼうよ、連絡してみよう!」って。
ーご友人が後押ししてくれたんですね。
akikoさん:そうなんです。友達は「本当にこの先ひとりでいいの?」「恋愛しなよ」ってよく言ってくれていたんです。
それでその場で彼に連絡したら、本当にその場に来てくれました。この時、もう28年ぶりの再会でした。
ーその時の彼の印象ってどうでしたか?変わっていました?
akikoさん:変わってました!20年以上経てばお互いそりゃ歳とりますよね。(笑)
でもやっぱり、ドキドキしましたね。
実は元夫との結婚は、恋というよりは「子どものため」にという思い強かったんです。
それに普段は母としての責任感もあるので「子どもがみんな成人するまでは恋なんて」と思っていましたし、男性と恋愛関係に発展しそうな時は深入りする前に関係を絶ってしまっていました。子どもから言われた訳ではないんですが、自分の中でそう決めていたんです。
だけど彼と会った時に”恋”を思い出してしまったんですよね。
ーそうだったのですね。その後は、お付き合いされるまでどれくらいの期間があったんですか?
akikoさん:1ヶ月半くらいだったかなと思います。いろんなところに連れて行ってくれました。不思議なことにその時彼にも恋人がいなかったんです。
それと彼に片思いしていた15歳のころ、私かなり引っ込み思案だったと思っていて…。だから再会した時に「今度は素直でいたい」と心から思えたんです。
デートを重ねて、無事に付き合うことになりました。子どもたちも、もう意思のある大人なので彼とも徐々に会ってもらっています。
ーもう、本当に運命の人なのかもしれないですね。
akikoさん:私もそう思います。こんなことが起こるのかといつも不思議に思ってしまいますね。
もしあの10代の時に彼と付き合っていたとしたら、別れているかもしれないし…。このタイミングでもう一度会えて本当に良かったと思っています。若い時にできなかった青春を一からやり直しているような感覚です。
ー”青春をもう一度”、素敵ですね。入籍されるご予定はありますか?
akikoさん:入籍はいつかできたらいいのかなとは思っているのですが、急いではいません。まずは同棲を始めようかとちょうど話しているところです。
一人で自由に生きてきた彼と、家族とずっと一緒だった私なので、うまくいくかはわかりませんが…。
それと、私は結婚も出産も経験しているから、彼にも「父親になる」ということを経験してほしい思いがあります。
ーそうなのですね、それも楽しみですね。
akikoさん:彼の気持ち次第でもありますけどね。
あとはキャンピングカーで日本一周したい!とかそんな話もしています。
色んな経験をこれから2人でしていきたいなと思います。
■インタビューを終えて
「10代のころの片思いって短い期間のことでもすごく濃い思い出として残っていますよね」「あの時の恋ってですよね」なんて、昔を思い出しながら女子会トークのようなインタビュー時間になりました。
全ての出会いに意味があること。
それを改めて考えさせたれたような気がします。
これからもお2人の人生を楽しんでほしいと思います。
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