ラブグラフで初めて知った、心温まる優しい世界のつくり方
—Alanさんがラブグラフに入ったきっかけは何だったのでしょうか?
Alan「実はカメラを始めたきっかけは写真ではなく、映画を撮ることでした。
現在私は日本で医学を学んでいますが、中国の学部生の時から映画を撮るのが好きで制作活動をしていました。そして第1回中国大学生映画祭で金賞をいただき、どんどん映画を撮るのにハマっていきました。
そして日本に留学し、大学にある国際交流会を通じて、ラブグラフを知りました。カメラの使い方は映画を撮っていたので、詳しかったのもあり、ラブグラフに興味をもちました。」
—ラブグラファーとしてのスタートはいかがでしたか?
Alan「ラブグラファーへの道のりは簡単ではありませんでした。
ポートレートを撮る経験は今まで何度かあったのですが、ラブグラフに入って初めて経験した『カップル撮影』は私にとって未知の世界でした。
私はもともと鮮やかなくっきりとした写真を撮っていた為、ラブグラフのようなふんわりとした淡い色の写真の撮り方やレタッチの方法は未経験でした。
今までの経験だと私が監督で、モデルさんや役者さんに指示をし、表現したい世界を作っていました。けどラブグラフでの撮影はカップルさんに自然体に慣れてもらうこと、緊張がとれるように私がアシストしました。今までのカメラマン経験では無かった『2人の世界をつくるお手伝い』をしているんだなぁと実感しました。そこで出会うカップルさんの幸せな姿に気づいたら、撮っていた自分も笑顔になっていました。
この大きな違いを知り、よりたくさんの人を自然体の笑顔にしたいと思い、ラブグラフの写真をもっと撮ってみたいと思いました。」
国境を越える、ラブグラフの愛の伝え方
—ラブグラフのビジョンには、なにか共感できるものがあったのでしょうか?
Alan「『世界平和の鍵は「境界線を越えた人に対する思いやり」に尽きると思う。組織やコミュニティ、国という境界線を越えた瞬間に人はその境界線の先にいる人に対する思いやりを忘れがちになる。
次に人類が進化する時が来るすれば、自分の境界線の先にいる人の「心」を考えることができた時だろうと思う。』
この言葉は、以前代表こまげさんがTwitterでツイートした言葉です。
この言葉にとても共感しました。世界の人々にこの考え方を広げたいと思い、日本語から中国語・英語に翻訳し、海外のSNSに投稿しました。
私は『国境なき医師団』の活動にとても関心があります。彼らは医者として人々を救うだけでなく、人々の気持ちを大切にし、思いやりを世界に届けています。ラブグラフの代表が発した言葉は国境なき医師団の活動に近いものがあると思うんです。」
ーなるほど。国境を超える「想い」という共通点に気付かれたのですね。そんなAlanさんがLovegrapherとして大事にしていることは何ですか?
Alan「これは僕が多文化に触れているからだとは思うんですが、世界へ愛を届ける為にはその国々の歴史、文化などを知り、写真の好みを知ることが大切だと思います。
海外では最初僕がそうであったように、鮮やかなかっこいい写真が好きな人が多く、ラブグラフのような写真を知らない人も多いです。
その海外の人たちの好みを知り、尚且つラブグラフの素敵なところ、「ほっこりする自然体の愛のカタチ」を共有できるように文化的な面からアプローチをかけることが大切だと思いました。」
みなさまに会えることが、私にとっての大きな喜びです。
—ラブグラファー同士の繋がりを実感することはありますか?
Alan「ラブグラフはラブグラファー同士の繋がりは強いと思います。けれど私は学問が忙しい時も多くあり、なかなか集まりにはいけないのが残念です。
けれど集まりの連絡がくるのは嬉しいです。なかなか会えないけれど、同じ志をもって頑張っている仲間が全国にたくさんいるっていうことを実感します。
だからこそ、みなさんに会えた時の喜びはとても大きいです。」
—ラブグラファーになって良かったと思うことは何ですか?
Alan「ラブグラファーさんが全国に180人いて、180人の写真にそれぞれの想いや撮り方があります。
私もまた自分の写真にこだわりがあり、ラブグラフの写真にも外せない自分のカメラに対する想いがあります。
きっと僕の考え方やこだわりに共感してくれる人もいれば、いない人もいると思うんです。
けれどそれを理解していただき、『Alan Chenの撮るラブグラフがいい!』といってもらえた時、とても嬉しく思います!そんなお客様に出会える撮影一回、一回が僕がラブグラファーになって良かったって心から思う瞬間です。
そんなラブグラフの撮影はとても楽しく、カップルさんが楽しいと思うのと同じように自分も楽しいです。」
—最後に一言お願いします
Alan「より多くの人に志をもっていただけたらと思います!
私は将来、医師になるだけでなく、写真を通じて、大切なメッセージを発信し続けることで、より多くの人に幸せにしたいです。
強い志を持ち、日々精進し、発信し続けることはあなたの世界だけでなく、世界中の人変える力があると思うんです。もちろんそれは簡単なことではないのですが、その心が人の幸せに繋がると思っています。
私もずっとその想いを胸に頑張っていけたらと思います。」
広い視野を持ち、世界に幸せを届ける為に大切なことを真剣に語ってくれたAlanさん。彼の強い信念がたくさんの人を医療だけでなく、様々な面から救ってくれると思います。またグローバルな彼だからこそできる、世界に共通する忘れてはいけない『思いやりの心』をこれからも人々に届けて欲しいと思った、熱いインタビューでした。